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アラゲホンジ blog
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INVISIBLE DIVERSITY 目に見えない多様性
現在、KANZAN http://www.kanzan.jp/で開催されている、
「INVISIBLE DIVERSITY 目に見えない多様性
ボルネオで出会った6人のフォトグラファー展」
のオープニングでライブをやらせていただきました。

音楽を通じて、鋭い感性を持ったアーティストの方々と、
こうやってつながりをもてることをいつも光栄に思っています。


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アラゲホンジとこの展覧会を結びつけてくれたアーティスト、
間部百合さんの作品
http://www.yurimanabe.com/


せっかくのこんな機会、
ちょっと自分なりにボルネオのことを調べてみたくなりました。

近年、再生可能な天然資源、バイオマス燃料の原料としても注目を浴びているパーム油。
そのプランテーション開発の場所ともなっているボルネオ島では、
様々な環境の変化が起きているようです。

『パーム油の生産における主たる環境社会影響』というレポートを読み、
「プランテーション開発に伴う問題」といういくつかの項目の中に、
一つ気になる文章に目が止まりました。

【地元住民の権利の侵害(土地をめぐる紛争、先住民の慣習的権利の侵害)】

という一文。

最近、自分がアンテナを立てているのか、
このように、自国のアイデンティティが「侵害」されている人々がいる。
という現状を耳にする機会が多くあります。

チベット人やこのボルネオに住む先住民族の人々、
かつて和人がアイヌの人々におこなったような「侵害」が、
今でも現在進行形で行われようとしている事実。

ひとつの尊い文化が「今」、消えかかっているという現状。

自国のアイデンティティを捜し求めている自分にとって、
この現状は、声を大にして「消えないで」と祈らずにはいられない事件です。

とは言ってもボルネオの人々の中で、プランテーションで働くことで、
ものが豊かになり、便利になることを喜び、
開発されるのを歓迎している人もいるようです。
今一番ほしいものは「テレビ」と答える、先住民の人たちも増えているよう。
自らが選択して、伝統より、新しいものへと、便利なものへと進化していくのは誰にも止められないこと。
もしかしたら失わないと気づかないこと、
ってたくさんあるのかもしれない。

ただ、嫌だと思うのは、
自分達の慣習や宗教が誰かに「侵害」されること。

人それぞれの文化や宗教は尊重されるべきで、
侵害されることなど、
あってはならないことだと私は思います。

同じ地球に住む人同士、調和と思いやりの心を持つ人がふえますように。


「INVISIBLE DIVERSITY 目に見えない多様性
ボルネオで出会った6人のフォトグラファー展」
http://kznborneo.exblog.jp/
2009年2月6日(金)〜2月20日(金)
12:00〜19:00 <月休>
会場:KANZAN あきち project 1階ギャラリー

writer:タキ(打楽器&パフォーマンス)
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アイヌプライド
アイヌレブルズ・酒井美直さんのアイヌ語や文化、自身の体験等の講演会を聞きにいってきました。

明治以来、和人の同化政策によって自分達の文化を恥ずかしいものとして隠さなければならなかったアイヌの人々。
アイヌの血をひくものにとっては、学校の教室でアイヌの「ア」の字さえ聞きたくなかった、
アイヌであることにコンプレックスを感じていた、と酒井さんはいいます。

今酒井さんは、「アイヌレブルズ」というグループで自国の文化に誇りを持って活動をしているそうです。
http://www.ainurebels.com/


リーダーの齋藤君は秋田の出身で、よくエミシとヤマトの話をしてくれます。
そして自分が東北の人間であるということに誇りをもって活動しているように私は感じています。

酒井さんにしても斉藤君にしても、
自国の魂というものを非常に意識しているというか、感じているのだろうと思います。

ふたりの話を聞いているともしかしたら私は、
ことは単純な話ではないのだろうけども、
和人やヤマトの子孫であるかもしれない。

でも問題は、そういう思いを抱くことすら実感を持っていない自分がいる。
ということです。

地球の東の果てと言われる四季のある国に住みながら、
今私は、自国の文化というものを「探しながら」生活をしている。

初めての海外旅行はヨーロッパだった。
飛行機で8時間もかけて降り立った土地には、
見慣れた日本の車が走っていた。
とても遠いと思っていた国なのに、
自分と余り変わらない生活、価値観を持っている人たちがいるんだ・・・。

初めての海外で感じたことは、
ローマやギリシャの遺跡に感激をうけるより、
自分は地球人であることの認識と、画一化、Globalismという言葉の意味の実感だった。

私は、民族の争いというものを経験したことのない世代。
「私達」と誇示するものを強く思うこともなければ、
奪うことも奪われたこともない。
日本の国籍を持った自分は、
日本人しての劣等感や優越感も感じず、
地球の裏側の映画を見、音楽を聞き育ち、
アンディス地方の民族衣装を好んで着ている自分がいる。
美しい四季の移ろいに気づくことなく、
冬でもタイパンツを着ている自分がいる。

北緯35度の「日本」という国に生まれ育っている自分の「プライド」は、
今は探すことでしか感じることができない。
この土で生まれ育っていた大事なことを、私は知らず感じず、今ここにいる。
私はそのことに、きっとコンプレックスを持っている。

私は今27歳の昭和生まれの末裔として、
そして今を生きる地球人として、
失ってはいけないこと、
忘れてはいけないこと、
まだこの大地に息は細くても残っている自国の魂に、
私はどんどん触れていきたい。

祖先を思い、今を生きたい。

そういう気持ちを抱いた、アイヌの人との出会いでした。

writer:タキ(打楽器&パフォーマンス)

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門付け
あけましておめでとうございます。
今年もアラゲホンジをどうぞよろしくお願いいたします。

先週の1月7日、仕事初めのライブがありました。

年明けに兼ねて?「大黒舞」と「平成秋田萬歳」では両面芸を披露しました。

「平成秋田萬歳」では、太夫(たゆう)と才蔵(さいぞう)という二人組みが、
お正月に家々を祝福してまわる、秋田万歳という芸能をルーツにしています。
その音源を聞いたことがあるのですが、
今どきのラッパー顔負けの韻をふみ、
めでたい言霊を息する暇なく、吐き出す太夫。
その傍らで鼓をたたき、太夫のいうことにいちいち相槌を打ったり
ひやかしたりする才蔵。
二人の掛け合いは、それこそ今で言う漫才を聞くようでした。

「お正月に家々を回る」門付けと呼ばれたりするこの芸能、
私は一度も見たことがありませんでした。
いったいこの神の化身達は何のために、お正月に氏子さん達の家々を訪問して回るのか。
何事にも物事の生い立ちが気になる性分な私。
(生い立ちをたどっていっても、だいだいはよくわからないことばかりなのですが)

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それがなんと今年、私の職場のお正月イベントで地元の連中さん達が門付けをしに来てくれたのでした。
なんてハッピー。

神奈川県川崎市多摩区の「白幡八幡大神平囃子連中」の皆さんです。

平囃子連中の皆さんは、今現在でも、140もの家々をお正月1・2の二日、
二手にわかれて大忙しで回っていくそうです。

獅子舞をしょった翁は、むかし家の者の中で、主人以外足を踏み入れなかったという「ざしき」に招かれ、
まず両手に扇子をひろげ持ち、
何か悪いものでも追い払うかのような舞をします。

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そして翁はひょうきんな顔(面がなんともいえないいい顔をしていました)をし、
陽気なステップで手踊りをし、
最後に翁が獅子舞となり、家人等の頭をかみにいきます。

この舞のほか、球にじゃれる獅子や、化粧や獅子の子守をするおかめなどが愛らしい、
囃子神楽も披露してくれました。
滑稽な表現で笑いを誘うこの道化人と獅子は、
家人の人たちを面白くさせようとあの手この手と芸を披露します。

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そういえば日本の神話で、
洞窟の中に閉じこもってしまった太陽神をひっぱりだすため、
八百万の神々は宴会をひらき、芸人の祖とよばれる神様がなんともおかしい踊りをし、
皆が大笑いをしたそう。
外が楽しそうだなと気になって、洞窟からひょっこり顔をだした太陽神。
そこで暗闇がハレ、皆のツラ(面)が白くなるほどの光が差した。
といったような部分があります。

「笑う」エネルギーには闇夜も取っ払うパワーがある、
そんなことを知っていて、先人の人たちはお正月に我々を笑わしに来たのでしょうか。


ぜんぜん話それますけど、
ちなみに今年私の実家に一番初めにきた来訪者は、
妹の彼氏だったような。

家族の中で皆、ちょっと体格がいいからって彼のことを「ぷーやん」と愛称をつけており、
そんな風によばれていることを露知らない彼の前で、
「ね!?ぷーやん!」と口走ってしまった母。

母はふっきれたかのような大笑い。
つられて私も大笑いしていたな。

そういえば、ぷーやんは大黒様に似ています。

writer:タキ(打楽器&パフォーマンス)
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七頭舞
ご無沙汰しています!

今回はブログ担当?タキに代わって、サトが担当です。

先日は・・・といっても大分前ですが、28日のライブに足を運んでくださった皆さんどうもありがとう!
応援メッセージやら、チョコレートの首飾りをいただいてとっても嬉しかったです(^^)

月見ルさんも4周年おめでとうございますm(--)m
これからも末永くよろしくおねがいします。


さて・・・・今回のライブではリーダーの土俵入りやら、阿波の掛け声合戦やら何かとパフォーマンスが多かったアラゲホンジですが・・。
アラゲホンジのパフォーマンス。実は自分達で好き勝手に踊ったりしてるわけではなく、それなりに伝統芸能を取り入れています。
阿波踊りなどは言うまでもありませんね!


今日はその中の一つ、東北弁でまくし立てるラップ「平成秋田萬歳」の中で出てくるパフォーマンスについてです。
あのフトンタタキとか持ってくる「あれ」ですよ。

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実はこのパフォーマンスになっている芸能は岩手の「七頭舞」という伝統芸能なのです。
七頭舞というのは本来、刀、矛、弓、槍などの七つの道具を持ち、七種類の踊りを、2人1組の七組で踊ります。
荒野を耕し開拓する様子を表している踊りなので、足やら腰やらを大きく動かします。

アラゲホンジの場合は、道具はクマデ、フトンタタキ、ハタキの3つで、大地を踏みしめるというよりは上へ跳ねる感じですね。
この小道具に関しては誰が言ったわけでもないのですが、小道具係のタキが選りすぐってきた物です。

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『「平成秋田萬歳」は、新年、万歳を行う太夫(たゆう)と才蔵(さいぞう)さんが、
歳神さまに扮して、一軒一軒おうちをまわるという芸能「萬歳」をルーツにしています。
そしたら新しい歳神さまを迎えいれる準備のために、
大掃除をしないとね!
と同時にライブハウスのすすはらいをして、
気持ちよく音楽に酔ってもらう場を作りたいなという思いの先に、
掃除道具を選りすぐってみました。
byタキ』

「お祭り」や「祈り」、「ダンスミュージック」をテーマに活動するアラゲホンジ。
曲のアレンジは勿論のこと、こういったパフォーマンスにも注目してみると古き日本の意外な発見があるかもしれません。

次回は何の踊りが出るかわかりませんが、「何かな??」と興味などもたれた方はサトの肩を叩いてください!
何なら振り付けのレクチャーまでいたしますよ(^^)

そのうち、みんなで「七頭舞」踊れるようになったら面白いのになぁ(笑)
盆踊りや音頭でもない・・・新しいダンスミュージックかもですね!

というわけで、たまにはアラゲホンジの引き出しのお話でした。

和楽器・踊り担当・・・さと
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上尾市中分のまつり
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上尾市中分地区のお祭でアラゲホンジのliveをしてきました。

小さな村祭の中で30分間の演奏だったのですが、
活動2年目のアラゲホンジにとって、
「鳴響」での田んぼ、ストリートライブに次ぐ、
新しいフィールドの発見というか、
いい経験になったと思うライブでした。


「演奏する場所」を選ぶということは、
見聞きしてくれる客層をも自然と選んでいることになっていると感じています。


例えば私がライブハウスに行って音楽を聴くのは、
いい設備でいい音を聞きたいから、
家では聞けないような大音量で音を楽しみたいから。
美術館にいきたいのは、
その館のキュレーターの企画展が見てみたいから、
今話題の作家を知りたいから。


それぞれの「場所」には、
その場所でしかないもの、その場所の長所があって、
それを人々は求めて集まってくるわけで。

だから、ライブハウスに来るような人は
音楽がやっぱり一般の人より若干好き度が高いわけで。
そういう人たちが集まっている場所での演奏は、
好き嫌いをのぞけば、快く受け入れられるわけで。

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そして、今回の場所は?
日本の夏の風物詩、地域の小さな夏祭。
盆踊り・花火大会・屋台を楽しみに集まる家族連れ多し。
カップルあまりおらず。

なんやら機材をた~くさん搬入してきた、
おおがかりなバンド「アラゲホンジ」。
最初はこの地域の人たちに受け入れられるか、
私は非常に心配でした。

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結果、おじいちゃんおばあちゃんから子どもまで、
大変楽しいそうな顔で、立ち止まって我々の演奏を楽しんでくれました。

地域の夏祭りに私達がいきなりライブした、
意外性もあったのかもしれない。

アラゲの根っこにある部分は、
こういった小さな共同体が集まって、
共通のものを感じ、楽しむ「祭り」から生まれた
お囃子、気分、感情であると思っているので、
そのネイティブな場所、「祭」の場所で、
浮いていては本末転倒。

そしてアラゲホンジは、お客の趣味・思考・年齢層を限定しないことを経験とともに実証(笑)。

客層を限定せず、幅広く見聞きしてもらえる場所でした。

音楽に興味ある人もない人にも刺激を与えられるパワーを、
もっと精進していきたいと思った次第です。

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↑おニューの浴衣でドラム叩いてみました。byノリノビッチ


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↑夏祭りっぽく白浴衣きてみました。byマイピー


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↑この祭りの最後の花火大会。そんなに上にあがらないまでに爆発するので、ものすごい迫力。

writer:タキ(太鼓・鳴り物・パフォーマンス)
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